以前、新築同様の出来栄えを強調するホームメーカーの『古民家再生見学会』のチラシが入りましたので、早速出かけてみました。

 建物は一応『甲州切り妻作り』の外観を維持しておりましたけれど、驚いた事に、茅葺屋根を赤いカラートタンで覆い、壁面は柱ごとサイデリアで覆われていたのです。

 

しばらくして、甲州市の工務店の『再生古民家見学会』のチラシが入りました。そのお宅は有名な旧家でもありましたので、この機会に拝観させて頂きたく思いお邪魔致しました。

 甲州切り妻作りで150年は時代のある、床の間、床脇、出書院の整った書院風奥座敷を持つ母屋でありましたが、なんと格式ある奥座敷の天井が取払われ、梁組、小屋組、また屋根下地まで見えて、まるで韓流か、あずま屋の様な有様でありました。そのうえ、外側屋根と、縁側庇屋根との隙間から奥座敷壁面上部を切り開き、アルミサッシを入れて採光していました。『古民家の暗さを解消した』との説明でしたが、なんとも首を傾げてしまいました。

 こうなると、アイデアとか独創性の問題ではなく、『文化破壊』そのものであります。往々にして未熟の建築家、功を焦る大工さんは、先人の仕事や完成された様式の美にたいする理解と敬意がなく、幼稚な思いつきから『モナリザの顔にチョビ髭を描き加える』様な事をするものです。

 

また、山梨市内のさる旧家、いつも付近に出向いた際には表から外観を拝観するのを楽しみにしていた佇まいの屋敷構えであったのに、いつのまにか『何とかハウス』に替わっていました。

 もちろんそこに至るには『それなりの事情』があったものと察しは出来ますが、今の時代、余程の問題以外、和の風情を損なう事無く解決出来る筈なのに『ひと言相談して欲しかった』そんな思いであります。

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