古民家再生(リホーム)で失敗しないために、先ず自身で我が家の価値を見出しましょう

 『ご注意、こんなリホームでは台無しです』でとりあげた様な事例は残念ながら日常茶飯事なのです。いま日本は全てに経済が優先する国家感なき商業主義に覆われています。『コストダウン、納期短縮、耐用年数より建替え回転率、技術よりトーク、営業第一で技術はアウトソーシング、使い捨て』の商業主義 、アメリカ発のグローバリズムにどっぷりと浸かっているのです。

 加えて、不見識な一方的戦前否定と基本を無視した個性尊重、珍なモノをユニークなどどおだてる気風、こうした流れが古民家の生息環境と日本そのものの個性を著しく奪って来たのです。

 レンホー先生じゃないけど『畳では駄目なんですか?』畳生活から生まれた日本人の美しい所作、家が変わることは日本人が変質することになりませんか?日本人はこれ以上、日本的なモノを失ってはまずいんじゃないかと思います。

 こんな気持ちで、自宅の再生を契機にこのおかしな社会に文化戦争を仕掛けており、 平成22年からは古民家鑑定士の資格も得て、全国の古民家鑑定士とともに頑張っております。

 そんな次第で私の場合、エコとかCO2がこんなに話題になる前に、『こんな巨材の梁(直径70p)を使い、まだ200年は余命あろう建物を、また先人が渾身の努力で立ち上げた『文化と言う時代の一大モニュメント』を 腐らしては罰が当たる。これを残すことは万事に優先する。の思いから再生を決断したのであります。

 『古民家をどうしたらよいか』結論を出せず腐食させてしまっては、元も子も有りませんが、取り敢えず、自身でその価値を理解するまでは迂闊に手を付けない方が懸命だと思います。(雨漏りだけは対応しながら)

 先ずは、出来るだけ多くの古民家を見学し、木造の名建築を鑑賞して自らの眼力を養い、自分の家の文化的位置付けを確認し、多くの再生事例を検証し、自らの見識と感性で家の値打ちを承知し、自ら我が家の『かくありたい姿』をイメージ出来るようにならなければなりません。『そのためのバックアップをさせて頂くのが古民家鑑定士である』と言うくらいにお考え頂ければ失敗しないのではと思います。

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